2012年4月8日日曜日

板宿模型店の地層学


神戸の須磨区に存在する板宿模型店は実に不思議な模型店です。

一見ご覧のとおりの古い昭和の模型店なんですが、80年代のガレキブームではガレキを扱い、90年代のフィギュアブームでは吊るしのフィギュアも売り、その結果、過去四十年ほどの模型の歴史がむき出しの地層のようになった異常なムードの店になっています。

さて、昨日はそんな板宿模型店で化石探索して参りました。

バンダイ(旧イマイ)1/72リガード
今気づいたけど、綴りはREGUL"T"なんだね。

店頭のワゴンに長年放置されており、風雨にさらされ箱がベッコベコ。
処分価格1,000円は嬉しい。


なんたって旧イマイ製品は現代の目で見てもモールドがシャープ。こんな彫りの深いメリハリの聞いたパネルラインのキットは、最近のガンプラでもありませんぜ。

ロボチェンマン・ジャンブーガラット
勝川克志風イラストも可愛いですね。後ろの方にデナン・ゾンそっくりの敵ロボが居てドキッとしますな。もちろんこちらの方が先であります。こちらも店頭のワゴンの処分品380円。ちなみにこのワゴンには同シリーズのカミーグもありました。ウラシマンのアカデミアやマグナポリス38なんかも売ってて頭がクラクラしてきますぞ。

んでもって、最後はいきなり現行品

レジェンドBB ナイトガンダム

ちょうど入荷してたところだったのでついでに購入。
パッケージはお馴染み今石画伯。

こらこらキノ、いたずらはやめなさい。

パーツ数もボリュームも多くて、普段Ma.K.作ってる身からすると
「これで1,000円!?」とびっくりすること請け合い。
またパーツの精度もモールドもびっくりするくらい良い。


実は先日Twitterで今石画伯に「ナイトガンダム作る宣言」してしまったので
必ず完成させます。大人気ない奴作るぞ〜。

この写真1枚でロボチェンマンのガラットを買ったことがわかった
くにやん(klr250)はおかしいと思います。

タミヤの包み紙がノスタルジックですね。個人店舗が次々と閉店していくなか、こういう「宝探し感」のある店は貴重だなぁ…なんて思います。中古屋にも無い感覚ですよね。


最寄り駅
神戸市営地下鉄 板宿駅 
山陽電鉄 板宿駅

神戸にお越しの際は是非板宿模型店を訪れてみてください。無愛想な店主も含めて楽しめると思います。

2012年4月6日金曜日

つらつら草

最近買ったものをつらつらと。


戦後の日本映画産業がたどった道は、
今ゲーム業界が進もうとしている道でもあるように思う。
いろんな示唆を与えてくれた一冊。


Facebookは外国人モデラーと遊ぶととても面白い。
ただ、英語力があまりに無いのが悔しいので、
勉強をはじめる事にした。
どのレベルからはじめるか悩んだが、
単純に絵柄だけでコレにしてしまった。

自分の奥さんと同じ作品にのめり込むのは珍しい。
もちろんサントラ付きのボックスにした。
現在ヘビロテ中。

東京で開催される大友克洋展に行けないのが悔しくて
2冊とも買ってしまった。
会期中に東京に行くか、
それともAmazonで図録だけ買うか
わりと真剣に悩んでいる。


先日餞別に貰ったボールペン用に購入した
無印良品のロールペンケース。
1,000円と牛革製のわりにお安い。

開くとこんな感じ。

今挿しているのは
伊東屋 Romeo no.3 (ボールペン)
rotring rapid 0.7 (シャープペンシル)
LAMY Safari (万年筆)
サクラ PIGMA (ミリペン)
の4本。
どれをいれるか悩むのもまた愉し。


あと買い物じゃないけど
梅田大丸で開催されている
羽海野チカ原画展。

ハンズも模型ファクトリーもユニクロもある梅田大丸はステキだ。



スミマセン、特にオチは無いです。


2012年4月2日月曜日

別れとボールペンと、これからと。

先週末金曜は私の送別会でした。
そう、4月半ばに現在務めている会社を退職する事になったんですね。

今の会社には5年の間、随分とお世話になり、
こういうと関係者に怒られそうなんですが
大変楽しく仕事をさせていただきました。

有志といいながら、結局ほぼ全員参加で送別会開いて頂きまして
仕事で社長が来れなかったのが残念なんですが
また後日ふたりで飲みたいなぁなんて思います。

自分は22歳の時に友人と会社を起業したのがキャリアのスタートなんで
ゲーム開発について師匠にあたる人が全くいないんですね。

だから自分に師匠がいるとしたら、社長だけです。
これまでありがとうございました。


送別会の帰りに、これまで一緒に仕事してきた
女の子2人から餞別頂きまして、
「何?」聞くと

「ペンとノート。筆記具です。これで企画書いてください」

と、泣けますねー。

家に帰って開けると、東京の名店伊東屋の"Romeo No.3"っていうこれまた結構いい値段のボールペンでした。


僕は万年筆はLAMYのサファリをずっと使ってるんですけど←けいおんより前という事を強調
ボールペンは好みのものが見つからなくて
まぁいいか、と100円ボールを使ってたんですが、
このRomeo No.3はデザインといい軸の太さといいズバリ好みで、
しかも自分が一番大事にしてる「ブランドの持つドラマ」が
ちゃんとあるんですね。

お尻の部分(天冠という)とかはね、時計の竜頭がデザインモチーフだそうで、
僕はこういうメッセージ性の高い見立ては大好きだったりします。
軸の素材もいいですね、マーブル模様のアクリルなんですけど
見てると吸い込まれそうですよ。

自分が欲しかったものが目の前にあるといいますか、

これまたイイ物選んだなーとすっかり感心してしまいました。

まぁ、この2日ばかりは少し触ってはニヤニヤしております。


彼女らにはキャラデザとかゲームのキー・ビジュアルをやってもらってまして、

自分が作るゲームはもっぱら「絵がキレイ」で売れてるもんですから、
お礼をするのは僕の方なんですけどね、ホント。

ただね、勿体無くていつも使ってるペンケースに入れられないんですよ。
傷がついちゃうんで。

ちょっと上等なペンシース(革製のペン用の鞘)
でも買ってこなくちゃなぁ…なんて思います。

一生使うでしょうね、大事にします。

ありがとう。


2012年3月26日月曜日

ニクいあんちきしょう。


先週末金曜日、妻と以前から行きたかった梅田のステーキハウスに行って参りました。
OUTBACKという元はアメリカのステーキハウスのチェーン店。

まず、まな板(チーズボードっていうの?)に乗ったパンが出てきます。
黒っぽくてフワフワ。美味しい。期間限定のサービスみたいで無料。しかもおかわり自由。夫婦で2個も食べてしまった…また太っちゃうなぁ。


で、お肉とうちゃーく!!!!

一番スタンダードなOUTBACK SPECIAL 300g

写真でそのボリューム感が伝わるか自信無いですが、でかい&分厚い。

お肉は赤身のオージービーフ(店内もブーメランとか飾っててオージー。サシは無いけど、油の旨みを楽しむと言うよりもそのもの肉汁を楽しむ感じで美味しーん!!

最近オッサンになって、焼肉とか食べてもすぐに胸焼けしちゃってたんですが、OUTBACKのステーキはあっさりしてて全然胸焼けしなかった。ぺろっと食べれちゃう感じ。コレはハマるステーキだ。

気になるお値段はセットで2,720円。
高級ステーキとまではいかないけどファミレスよりは随分とお高い。

ただ、サラダに加えて、サイドメニューが2種も選べるので、それだけで随分とボリューム的には満足。そう考えると居酒屋+αくらいの価格なんで値段以上のお得感はあると思いマス。

ウチの奥さんも大変気に入ったご様子。雨の中強行軍で行った甲斐があった。


ちなみにここでワンポイントアドバイス。
ステーキについてくるサラダはシーザーサラダとハウスサラダの二種類選べまして。妻はシーザーを頼んでたけど、これはトラップ。実は一見しょぼそうに見えるハウスサラダの方が具が豪華だしドレッシングも8つから選べる。シーザーはほとんど具はレタスなんスよ。嫁さんは大変後悔しておりました。みんなは迷わずハウスサラダの方を選ぶヨロシ。



…で、ホントは↑この見た目が凄いフライドオニオン1000円ナリも食べたかったけど、セットだけで結構なボリュームなので今回は諦めました。ちょっと夫婦2人では食べきれないですね。4人以上で行くとセット以外のサイドも楽しめるのでいいだろうなぁ…。

というわけで一緒に食べ手に入ってくれるヒト募集。

◆ ◆ ◆

ちなみにコレは、席待ちの時に渡される呼び出しベル。こういうガジェット含めて海外っぽい店内はいるだけで楽しい。

◆ ◆ ◆

【今日のソルティック】

前回の作業のあと、翌朝見てみるとですね…ストーブの前で強制乾燥させたのが良くなくってボディの右側が無残にもグンニャリΣ(´∀`;)。
「バカバカ自分のバカー」って感じで。

仕方ないんでベキベキーッっと割ってエポパテ詰めて補強する事に(上記写真は詰める前) 。削り込みでボディの剛性も下がってたし都合がいいわ…と思わないとやってられない。こっからもう一度胸周りのボリューム整形をやり直し…とほほ。なんかもう、ここまで来るとメカ系もスクラッチできるような気がする。

で、キャノピー周りはこんな感じ。



頭部の下半分を下すぼまりになるように削り込んだので全体のシルエットとしては球形になってるんで結構いいんじゃない?。ちなみに上の写真で口元や胸のボリュームがあるのはiPhoneのカメラの画角が広角だからパースついてるだけね。実際には胸のボリュームはフロントに向かってすぼまり気味になっております。


手のひらにフィギュアも仮置きしまして、これで大まかな部分は完成。

このあと細部のディテールやジオラマベースに作業は移っていくわけですが…このまま一気に仕上げるか、8月に自分が主催するダグラムコンまで寝かしておくか、悩みどころであります。WFも原型もそろそろ手を付けないといけないなぁ…。







2012年3月23日金曜日

Photoshop CS6 パブリックベータをちょっと使ってみる。



PhotoshopCS6のパブリックベータをDL。ちなみにMac版。
まだ全然使ってないですけどちょっとだけレポートします。

【デフォルトのカラーテーマがダークグレーに】
さりげに次回WFの宣伝

起動すると、デフォルトのカラーテーマがダークトーンなのでちょっと面食らいますね。Premiereなどで採用されてるカラーテーマに統一させているようです。もちろん環境設定でライトグレーに変更できます。

そういえばPixelmatorもダークトーンなので、最近のアプリのトレンドなのかな?
僕はダークグレーの方が好きだったりしますよ。色が見やすいですからね。

Mac版で大きく異なっているのは、Win版のようにデスクトップを隠すようなバックグランドが貼られるようになった事。ずっとWindowsだった自分にはありがたい改訂。これまで派手な背景壁紙置けませんでしたからね。ただ、Lionのフルスクリーンモードに対応してないみたいなんスよね。個人的にすごく好きな機能なんで、製品版では対応して欲しいんですけどもむりかなぁ…。

【新機能の『遠近法切り抜き』を使ってみた】
ここから新機能をハイライト表示できる
水色表示が新機能だ

追加された機能は「ウインドウ→ワークスペース→CS6の新機能」でハイライト表示されます。このモードではインターフェースも新タイプのものに切り替わります。製品版ではこっちのUIが初期設定になるのかな?

まぁ、多少変わっても、ショートカットも多用しますから、あんまり気にならないですけどね。AdobeはAdobeだから。

ちょい便利だった新機能は、「遠近法の切り抜きツール」。ただの台形補正なんですが、iPhoneのスキャンアプリでは定番の機能ですよね。

こういうパースの付いたポスターを


…とこんな風に補正できるわけです。
自由変形ではなかなか調整が難しいのだ、実は。

このあたりのトレンドな機能の実装は、数年に一度のバージョンアップではなかなか追いきれないんで、そのあたりのレスポンスアップも含めてのCreativeCloudへの移行じゃないかなぁ…なんて思ったりします。

【気になるのはCS6では無く…】

自分は諸事情で4月からしばらくサブスクリプションに入る必要があるんで、必然的にこのままCS6使う事になるんですが、CreativeCloudはいつスタートするのかな?パブリックベータのライセンスは最大2ヶ月の5月末リミットみたいなんで、6月スタートって事なんでしょうか。それともそこからバグレポート反映させるからもっと先なんでしょうか?

正直CS6そのものよりも、CreativeCloudの時期の方が気になる横山でありました。






【2012/03/23 18:39 追記】
なげなわ選択(と多角形選択)のヒットポイントがこれまでと変更されてるんで
ちょっと戸惑うぞ。これまでの左下から、左上に変更されてます。
小さな三角カーソルがついてるんで、見間違うことは無いんですけど
ちょっと戸惑いますね。

2012年3月21日水曜日

渋谷系三昧



NHK-FMが「渋谷系三昧」で「ヘッド博士の世界塔」のアルバム全曲を流すというなかなか凄いことをやってくれましたね。途中からだけど聴けてよかったです。

そんなわけで、ロジャーニコルスなんぞ聴きつつ、ソルティックの続きを。


タカラのソルティックにはキャノピーの形状があんまりよろしくありません。
よく「バブルキャノピーじゃないから」みたいに言われることが多いんですが、実際には下記の図のような問題の方が大きいと思います。


要するにキットはキャノピー下部が一直線なんで、イラストや作画みたいな曲線のラインが欲しくなるんですね。

ただ、キャノピー削り始めると大掛かりになるんで、口元がキャノピーにかぶるように形状変更したんですけど、やっぱりなんかモヤモヤするわけですよ。


「ええい!!」

ああ、やってしまいました。ついにキャノピーにヤスリを入れてしまいました…。もう戻れない太陽の牙ダグラム(byながいけん閣下)


 キャノピーをマスキングして、マジスカを刷り込みまして…

「はい、出来上がり」

キャノピーと口元のラインはもう少し詰めるつもり。




「オマケ」
ストーブの前に置いて、マジスカ固めてたら
銃床がぐにゃーっと…(T_T)。
所詮はプラだもんなぁ…。馬鹿なオレ。







2012年3月19日月曜日

iiba桜橋ファイナル

「ズキューン」
(iibaさんのブログより転載)

iiba桜橋さんが本日最終日。
荷物はすっかり片付いてて、今日は模型製作はできない。
そんなわけで、最終日の今日はおたのしみ会的にビンゴやWii Fitで
在庫の模型の争奪戦。

「本日の戦果」
1/72イマイ ディフェンダー
旧SF3D塗装カードセット
1/35 タカラ スナッピング・タートル

ディフェンダーは近々作ろう。タートルは青ベル風のバトリングATにしようかな?

最後はなぜかマスターたっての希望で、
WiiのダンスゲームでKARAとエグザイルを踊って終了。

なんというか(いい)大人のお楽しみ会だったね。
そんなに模型の話をして盛り上がったわけじゃないんだよ。

模型の趣味で始まった出会いが最後は模型なしでも仲良く話せるようになったのは
ここが本当にいい場所だったってことだ。

次は玉造で。マスターまたヨロシク。


◆今日のソルティック◆


ザク太郎さんもソルティック作ってるんで、
当初の予定変更して、ディテールやフォルムにも結構手を入れることにした。
口周りの変更で印象が変わってるでしょ?

胸の筋ラインをハの字にしたいので、少しボリュームを上げてメリハリをだしてみた。
今回パテ類はマジックスカルプを使ってます。
マジスカは水溶性なんで水使って均しやすいから
なだらかに立ち上がりを作れるのはメリットだと思う。
粘りはあんまりないので、へらのタッチはスーパースカルピーに近い感じ。

ただ、結構完全硬化が遅い。春先の気温だと、半日以上かかってる。
そのかわり、ストーブとか熱源にかざすとあっというまにカチカチになったので
これは造形上はメリットじゃない?

生乾きの段階で大まかにカタチつくって
あたためて急速硬化させて細部を彫る…みたいな。

ただ、夏場とかはどうなるかわからない。

マジスカはまだ使い始めなんでわからない事が多いなぁ。